【東京“まん防”要請…タイミング適切?専門家に聞く】

テレ朝news
2021-04-09 02:40:02

東京都の小池知事は8日、政府に“まん延防止等重点措置”の要請をしました。感染症学が専門の国際医療福祉大学・松本哲哉主任教授に聞きます。 東京都の新型コロナウイルスの新規感染者数は545人でした。都のモニタリング会議によります、前の週に比べて、20代〜30代の感染者が増加していて、感染経路としては、職場や会食での感染が増えているという特徴がみられるといいます。 (Q.この現状をどう見ますか) 緊急事態宣言が解除され、「そろそろ、もういいだろうと」、特に若い世代の人たちは会食に行き、感染が広がって、それが職場でも広げてしまうというのが反映されていると思います。しかし、実際に3月の終わりくらいから4月の頭にかけての、花見や歓送迎会などの影響は、いまのこの数字には反映されていないと思います。だから、これから立ち上がる形で、感染者が上がってくる可能性があると思います。この勢いですと、第3波を超える可能性があります。そうすると、東京の場合は、ピークの時点では3000人近くになる可能性があります。これから何とか上がらないように策を打つことが大事です。 さらに、懸念されているのが“変異ウイルス”です。大阪で主流になっているイギリス型は、東京でも広がってきています。3月の1週目と1か月後を比較すると、東京で多いE484Kの割合はほとんど変わりませんが、イギリス型は、6.3%だったのが32.3%と約5倍に増えました。 (Q.これをどう見ますか) イギリス型は、確実に増えてきています。感染力型が強い。今後、イギリス型が割合として増えてきて、ほかの型を押しのけてくると思います。ただ、残念ながら全部のウイルスを把握できているわけではないので、これから検査体制を充実させて、把握していくことが大事だと思います。 (Q.東京都は、まん延防止等重点措置の要請をしましたが、このタイミングはどうでしょうか) それほど、急激に感染者が増えたわけではありません。タイミングという意味では、政治的な判断としては早いと考えます。いまのうちに始めないと、抑え込むこと事態が難しくなります。早い策を講じて、対処するのが大事なことだと思います。 (Q.大阪府の場合、感染者が急増したタイミングでのまん延防止等重点措置の適用となりましたが、これはどうでしょうか) まん延防止等重点措置の策が遅すぎると思われるかもしれませんが、あまりにも感染者の立ち上がりが早かった。このような急増がなければ、東京都のまん延防止等重点措置の要請が、このタイミングで出されることはなかったと思います。大阪と同じようなことが東京でも起こり得るので、そういう意味では、早めの策だったと思います。ただ、まん延防止等重点措置は、残念ながら飲食店の時短などが中心であって、本当の意味での行動の抑制にどれだけつながるかというと、限定的だと思います。私の印象としては、街中が閑散となるくらいの状況になれば、感染者数は減りますが、この措置だけで、本当にどこまでいけるのか。やはり、人の出を減らさないといけないので、例えば、テレワークの率を上げるなど、追加の策を講じないと難しいと思います。また、検査体制の充実も必要だと思います。

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